
高齢者が使っている意外なネットサービスとそのリスク
1. 高齢者のインターネット利用が当たり前の時代に
スマートフォンやタブレットの普及により、60代・70代のインターネット利用率は年々増加しています。総務省の調査では、70代の約75%、60代の約90%が何らかの形でネットを活用しているというデータもあります。
その一方で、ネットサービスに不慣れなまま利用を始め、思わぬトラブルやリスクに巻き込まれる高齢者も増えています。今回は「高齢者がよく使っている意外なサービス」と「それに潜むリスク」、そして「備え方」についてご紹介します。
2. 高齢者が使っている意外なネットサービス5選
① 動画配信サービス(YouTube、Netflix、Amazon Prime)
高齢者の間でも「テレビよりYouTube」という方が増えており、旅行動画や演歌チャンネル、健康情報などを日常的に視聴。
- リスク:詐欺広告や偽動画リンクをクリックし、フィッシング詐欺に巻き込まれるケースあり。
② LINEやビデオ通話アプリ
家族や孫とのコミュニケーションツールとしてLINEは大人気。ZoomやFaceTimeを活用する方も増えています。
- リスク:知らない相手からの迷惑メッセージや、なりすまし詐欺。
③ ショッピングサイト(楽天市場、Amazon、Qoo10など)
近所の店舗よりも便利と、ネットでの買い物に慣れている高齢者も多数。
- リスク:偽サイトでの詐欺被害や、定期購入型商材の解約忘れ、登録情報の漏洩。
④ オンラインバンキング・スマホ決済
キャッシュレスが広がる中、ネットバンキングやPayPay、LINE Payを使う高齢者も増えています。
- リスク:パスワード管理ミスや詐欺サイトへの誘導により、資産が不正送金される危険。
⑤ 健康・趣味系アプリ(脳トレ、歩数計、占いアプリなど)
日々の健康維持のためにインストールしている方も多いジャンル。
- リスク:無料と思って使っていたサービスが実は有料で、高額請求されるケースや、個人情報の過剰提供によるトラブルも。
3. 高齢者がネットで抱えやすいリスクとは?
- 情報リテラシー不足による詐欺被害(広告やSMSを信じてしまう)
- パスワード管理の不備(誕生日など安易な設定)
- 契約内容を把握せずに課金が続いている
- 家族と情報共有していないことで、万が一の際に混乱
4. 家族ができるサポートと見守りの工夫
- 定期的にアプリや契約状況を一緒に確認する
- LINEなどで「怪しいリンクは開かないでね」と声かけする
- スマホやタブレットの設定を簡略化(不要な通知のOFFなど)
- パスワード管理方法を一緒に見直す
- 使っているサービスをリスト化しておく
5. デジタル終活として「見える化」がカギ
意外と多い「自分でも何を使っているのか把握できていない」というケース。元気なうちに使用中のサービス・アプリ・契約内容を「見える化」することが、トラブル防止と家族の安心につながります。
エンディングノートやパスワード管理帳などを活用しながら、デジタル終活の第一歩を踏み出しましょう。
シニアテラスのサポートで安心のデジタルライフを
シニアテラスでは、高齢者のデジタルサービス利用におけるリスク管理とデジタル終活をトータルでサポートしています。
✅ スマホ・アプリの利用チェックとアドバイス
✅ サブスク・ネットサービスの見える化支援
✅ エンディングノート作成・パスワード整理のサポート
不安なことがあれば、お気軽に シニアテラス にご相談ください。
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